若宮古墳群は、宇部市東岐波の日の山南麓、若宮海岸近くに築かれた5基の古墳群です。約1,400年前の古墳時代後期につくられた円墳で、内部には横穴式石室が設けられています。現在はキワ・ラ・ビーチの一角で、海辺の風景とともに古代の遺構を見ることができます。
若宮古墳群について
若宮古墳群は、周防灘に近い台地上に東西に並ぶ5基の円墳です。いずれも死者を納める横穴式石室を持ち、古墳時代後期に築かれたと考えられています。
1号墳と3号墳では石室の基底部が見える状態で保存され、ほかの古墳も位置や墳丘の様子を確認できます。大規模な史跡ではありませんが、海水浴場のすぐ近くで古代の墓制に触れられる、宇部市東部ならではの場所です。
発掘調査では須恵器のほか、ヒスイ・メノウ・水晶製の勾玉、ガラス小玉、碧玉製管玉などの装身具、鉄鏃や刀子などが出土しました。豊富な副葬品から、東岐波一帯を治めた豪族とその家族の墓と考えられています。
詳細説明
海辺に並ぶ5基の円墳
若宮古墳群は、日の山の南麓に広がる若宮海岸近くの台地上に築かれています。5基の古墳が東西に並び、現在はキワ・ラ・ビーチの開放的な景観の中に保存されています。海辺のレジャー施設に隣接しながら、約1,400年前の遺構を身近に見られることが、この場所の大きな特徴です。
横穴式石室と出土品
各古墳は、石を組んでつくった横穴式石室を土で丸く覆う構造です。墳丘や天井石の多くは失われていますが、1号墳と3号墳では石室の基底部が露出した状態で保存され、埋葬施設の形を観察できます。発掘された須恵器や装身具、鉄製品は、当時の葬送と被葬者の社会的な立場を伝える貴重な資料です。
東岐波を治めた豪族の墓
5基のうち2基は、1961年(昭和36年)に発掘調査が行われました。ヒスイ・メノウ・水晶などを使った勾玉、耳輪、管玉、ガラス小玉のほか、鉄鏃や刀子、多数の須恵器が見つかっています。これらの副葬品から、若宮古墳群は東岐波一帯を支配した豪族と、その家族の墓であったと考えられています。
アクセスと周辺マップ
若宮古墳群は、宇部市東岐波のキワ・ラ・ビーチ内にあります。車の場合は「キワ・ラ・ビーチ」を目的地に設定すると分かりやすく、駐車後は海岸側の園地を歩いて古墳群へ向かいます。夏の海水浴シーズンは駐車場や周辺道路が混み合うことがあります。
- 車:山口宇部空港から約20分(目安)
- 公共交通:JR宇部線「岐波駅」から徒歩約20分(目安)
- 駐車場:キワ・ラ・ビーチ駐車場を利用
※ 所要時間はあくまで目安です。道路状況や季節によって変動します。