月崎岬古墳群/遺跡

宇部市東岐波の月崎岬古墳群と月崎遺跡周辺の海岸
月崎岬古墳群/月崎遺跡
海辺に残る古墳と縄文時代の生活跡|宇部市

日ノ山の南東側、瀬戸内海へ突き出した月崎岬には、古墳時代後期の古墳群と、縄文時代の人々が暮らした月崎遺跡が残っています。海岸と林の中を歩きながら、異なる時代の遺跡を一度に訪ねられる場所です。

月崎岬古墳群/月崎遺跡について

月崎岬古墳群は、宇部市東岐波の日ノ山南東麓から海へ延びる岬に分布する古墳群です。岬の先端付近には、墳丘の形がほとんど失われた古墳と、露出した横穴式石室の石材が残っています。

岬の西側にある月崎遺跡は、縄文時代前期から晩期を中心とする海浜集落跡です。縄文土器や石鏃、焼石・木炭が集中する炉跡とみられる遺構、竪穴住居跡などが確認され、海辺で暮らした人々の営みを今に伝えています。

観光地として整備された古墳公園ではなく、自然の海岸と林の中に遺構が残る場所です。石室は崩れた状態のため分かりにくい部分もありますが、縄文時代から古墳時代へと続く地域の歴史を、瀬戸内海の景観とともに感じられます。

詳細説明

海辺に残る三基の横穴式石室

月崎岬の丘陵上には、三基の古墳の横穴式石室が残るとされています。現在は盛り土の多くが失われ、石室も完全な姿ではありません。特に二号墳では石室下部の石組みを確認しやすい一方、ほかの古墳では石材が散乱しています。宇部市内に多く残る古墳時代後期の古墳群の一つで、近隣の若宮古墳群などとともに、当時の東岐波周辺の姿を考える手がかりになります。

縄文時代の海浜集落・月崎遺跡

岬の西側海岸付近には、縄文時代前期から晩期を中心とする月崎遺跡が広がっています。発掘調査では縄文土器や石鏃のほか、焼石や木炭が集中する炉跡のような遺構、竪穴住居跡などが確認されました。出土品には九州や瀬戸内地域との交流をうかがわせるものもあり、月崎が海を介した人々の往来と生活の場であったことを物語ります。

見学時の注意

古墳群は一般的な史跡公園のように通路や柵が整備された場所ではありません。林内では枝・落ち葉・クモの巣などがあり、海岸では潮位によって通れる範囲が変わります。滑りにくい靴と長袖を用意し、満潮時や荒天時は海岸部へ入らないでください。石室の石材には登らず、遺物らしいものを見つけても動かしたり持ち帰ったりせず、その場で見学しましょう。

アクセスと周辺マップ

月崎岬は、宇部市東岐波の日ノ山南東側にあります。専用駐車場は確認できないため、周辺の通行や私有地の出入りを妨げる駐車は避けてください。JR岐波駅からは徒歩で向かえますが、最後は砂浜や未整備の場所を歩きます。出発前に潮位と天候を確認してください。

  • :山口宇部空港から周辺まで約20分(目安)
  • 公共交通:JR宇部線「岐波駅」から徒歩約25分(目安)
  • 駐車場:専用駐車場なし。周辺の駐車可否を現地で確認してください

※ 所要時間はあくまで目安です。道路状況や季節によって変動します。