昨年、有給休暇を利用して車で四国を一周(正確には3/4周)した時の話
四国へ出発する日。柳井港から三津浜港へのフェリーは22:40を予約していた。そのため予定としては、仕事が終わってから家に帰ってゆっくりと風呂に入ろうと思っていた。
が
仕事終わりに港から電話がかかってきて
22:40が欠航になったので、どうしても乗りたい場合は20:05までに来てください
2時間も繰り上がってしまった。予定外である。
すぐに帰宅してシャワーだけ済ませて港へ向かう。道が混んでいたりしたためギリギリだったが、どうにか到着。準備だけは1週間前からしていたので助かった。
車でフェリーに乗るのは初めてである。金額は運転手込みで9800円なので、陸路よりは多少お得。これから始まる長期休暇。四国はほとんど行ったことが無いので、夜に出発というのも手伝ってテンションはマックス。
時間になって出発
楽しい
椅子に座って、海の風を浴びながら目を閉じる。潮の香りが心をくすぐり、波のBGMも合わさってワクワクして、だけど不思議と寂しい気分になる。
気付けば30分程寝ていたらしく、目が覚めた時には航海は半分を過ぎていた。しばらく風を浴びながらボーっとしていると、遠くに横長に伸びる光が見える。陸地だ
マップを起動して見ると、あれが松山らしい。
私にとっては未開の地
長期休暇の第一歩
愛媛県松山市三津浜港
車で来た乗客は、車内で待機するようにアナウンスが流れる。乗り込んでしばらくすると、ゆっくりと出口が開く。誘導員の案内で一台一台車が発車していき、私も同じように発車する。
船から降りて眼前に広がる風景。『あぁ、知らない土地だ』と童心に帰る。
が
え、あ、もうそのままいっていいの?え?マジで?
感傷に浸る暇なく放り出された
とにかく進むしかない私は、足摺岬に向けて松山を走りだした。時刻は23時。初日という最大の地獄が幕をあける