ひとしきり灰を振り落とした私は、鹿児島市立黒神中学校を目指した。ここには過去の桜島の噴火によって埋もれてしまった、埋没鳥居がある。
元々の高さは2mとのとこ。ということは、この下には昔使用していた道があるわけだ。地面に立ってそう考えると、噴火の凄まじさが実感できる。
駐車場はそこまで広くなく、この鳥居自体も標識が無ければ中々見つけにくい位置にある。観光名所としては力を入れていないのだろうか?なのに、この迫力と観光客の数(10組はいた)。やはり自然が絡む観光名所は強い。
鳥居で撮影を満喫後は、特にやることも無いので帰ることにした。桜島を出てからすぐの道の駅(?)垂水へ寄って、温泉に入る。かなりの強行スケジュールで筋肉痛になる可能性があるため、入念に足をマッサージ。それと食事も済ませる。
食事後(だったか?)に最後に桜島を撮影。
丁度噴火していた。こういった物を見ると、岩に生える苔に住む微生物と私たちは、同じようなものなのだと感じる。自然は私たちの存在など意に介さず生き続けている。
私は桜島に背を向けて、山口を目指した。
しばらく走って、そろそろ自宅へ着くなぁというくらいに、ふと時計を見ると時刻は19時過ぎ。昨日出発したのは20時過ぎなので、ここまで約24時間で回ってきたことになる。山口から宮崎へ行き、高千穂峰を登山した後に鹿児島の桜島を観光し、そして山口へ帰る。改めて考えると、中々のハードスケジュールだ。私は案外体力があるのかも知れない。24時間でここまでのことができる。自分自身の可能性という意味では、この経験は今後の私の旅行に大きな影響を与えることになるだろう。大収穫となった宮崎・鹿児島旅行だった。
けぇ
ちなみに翌日、筋肉痛は足じゃなく肩にきました