2019年3月 宮崎県高千穂峰①-ビジターセンター~御鉢-

旅行記
登山の流れで話を進めますが、写真は主に下山時に撮ったものを使用しております。ご了承を。

私は別に登山が好きだというわけではない。色々な場所へ旅行しているが、そこまでアクティブに体を動かすのが趣味なわけではない。

では何故

何故ド素人が1,574mの山に登ろうと思ったのか?簡単である。そこに山があるからではない。宮崎県のBestShot写真にそこを選んだからだ。敢えてそこを選んだ理由?山頂に武器(鉾)がささってるから(アツい使命感

と、いうことで仕事終わりに風呂入っていざ宮崎へ(約400km)

2連休なので、理想としては前泊ではあったが、二日目は筋肉痛になる予定が入ってるから無理The社会人

登山口があるビジターセンターへは夜中の1時に到着。車は私の車だけだった。辺りは超がつく程静かで、怖がりな人はこんなところで車中泊は無理だろうという感じ。

サラッと書いたが、この時期の高所での車中泊はかなり寒いため、結構難易度は高い。私は後部座席を全部倒してフラットにした状態で、マット-敷布団-毛布-厚手の掛け布団で行ったが、普通に寒くて何度も目が覚めた

実は冬の車中泊で盲点となるのは、『頭部の冷え』である。いくら布団を厚めにかけても、車の窓ガラス越しに冷気が降りかかってくるのはニット帽でも被らない限り防げない。
5:30になり起床。周囲は薄暗く相変わらず人の気配はない。車が一台停まっているので、日ので目当ての登山客はいるようだ。うっすらと東の空が明るくなっている。登山に向けて入念にストレッチを行う。
そして、6時になったところで出発。まだ足元が暗いため、ゆっくりと歩く。霧島神宮古宮跡にて登山の安全を祈願する。

下山後

さぁ、いよいよだと言うところで問題発生。
登山口が見つからない。
時間的にまだ暗い上に、周囲は木々に覆われているため尚更暗い。跡地をグルッと回ってみるが見つからない。それっぽいのがあったが、明らかにネット情報の整った道とはかけ離れている。ひょっとしてと思い、跡地の石段を降りてみるとようやく見つけた。

下山時

 
改めて出発である

下山時

出発してしばらくは石畳の上を歩く。斜面は緩やかで、ハイキングの感覚でスイスイ進める。たまに吹く風は冷たいが、体も動かしているので丁度いいくらい。

下山時

しかし、緩やかな石畳が徐々に段差へを変化していき、火山岩がゴロゴロし始める。岩と岩の間は砂のようになっており、ちょっとした斜面では足がズズッととられる感じがする。
この辺で少し息が上がってきたので、歩くスピードを遅くした。周囲は静かで風に吹かれる草木の音しかしない。

下山時

息を切らしながら歩くと、目の前が開けた。いよいよ最初の難関である、御鉢への斜面を登る。誰もいないということもあって、ここから独り言が始まりだすっていうか、独り言でも言わないと挫ける

下山時

斜面の麓に立って見上げる
けぇ
けぇ

あぁ、これか・・・・

最初にして最大の難関。ここを登ってもう一つ難関があるのだが、ここがあまりにキツ過ぎてここを登ってから心が折れる人が多いらしい。私もここで何度も休憩をとった(4~5m登って休憩の繰り返し)。

急な斜面に突き出た火山岩。話が通じなさそうな山肌であり、思わずため息をつく。角度としては45度かそれ以上だろうか?今、自宅にいるのであれば試しに床に座ってみて、その部屋の天井(2m50cmくらい?)の角を見上げながら2m程距離をとってみて欲しい。それくらいの斜面
所々に黄色の点があるが、先駆者たちが安全なルートに目印をつけてくれたらしい。
登山時

少し登って振り返ってみると、朝焼けが。下にある町が小さく見える。すでに標高はそこそこあるようだ。気持ちを引き締めてストック(杖)を短くして登る

岩場は平たい部分がほとんどなく、しかも次の足をかける場所までの高さが結構ある30cm程度の段差を延々と登る感じだ。

20分くらい登って写真を撮ってを繰り返した時、足場の変化に気付いて周囲を見渡した。いつのまにか岩場から3m程横に逸れており、細かい砂利の上を歩いていた。

けぇ
けぇ

通りで、、、歩きづらいと思ったわ、、、

そんな感じの独り言を吐きながら、岩場に戻ろうと真横に移動する。

ザザザザザザザザァァァァアアアアア

2mくらい滑り落ちた。

滑っている瞬間は何も考えられず、服越しではあるが太ももに伝わってくるザラザラ感と、耳から入ってくる音だけが聞こえた。確かに滑った感覚はあるのだが、頭がそれを理解するのに数秒必要とした

自分が滑った事を理解して、半身で尻と手をついたまま上を見る。そして余波で転がってきた石を手に取った。角のとれた軽石が、小指~親指の爪ほどの大きさになって砂利のような斜面を造っていたようだ。

ふぅ、とため息をついて起き上がる。そして改めて岩場へ向かい、途中で自分が滑ったことを実感して「滑った滑った(笑」とつぶやく

登山を開始して一時間。ようやく御鉢に到着して後ろを振り返る。

下山時:写真中央より少し左上に、駐車場(ビジターセンター)が見える

写真は下山時の物なので人が写っているが、麓にいる人の大きさを見ると、改めてとんでもない斜度を登ったのだと実感できる。

この斜面ではストックが活躍した。ストックの有無では、明らかに足への負担のかかり方が違う。今回は軍手を着用して、片手で岩を掴みながら上がったのでストックは一本だけしか持ってこなかったが、下山時は2本あったほうが楽である。