大分県での一番古い思い出は、幼少期に家族で地獄めぐりへ行った時の記憶だろうか。血の池地獄と竜巻地獄が記憶にあり、初めて見る池の色や、噴き出す間欠泉に心が・・・トキメクことはなかった。子供心には何も思う事はなかった。子供は遊ぶことしか考えていない
そんな大分県に仕事の用事も兼ねての旅行である。今回は二日間の予定だが、一日目は朝から仕事の用事があるため、前日の仕事終わりにそのまま宿泊先のホテルへ直行し前泊することにした。最初は高速道路を使用したが、途中で通行止めがあったので降りた。しかし、夜も遅かったせいか交通量は少なかった。
ゆっくりと、知らない道を静かに走る
旅でしか味わえないワクワクである。
前泊では安いホテルをとったので、着いたらすぐに風呂に入って、缶チューハイを飲んで就寝(お酒入れないと、長距離運転後はすぐに寝付けない
翌日は別府駅から大分駅まで電車で向かう。
知らない駅
知らない土地
知らない人々
私が山口県で生きている間にも、今この目に映る世界はこうやって動いてきたのだろう
本当に旅行というのはおもしろい
さて、仕事の用事が終わった後、いよいよお楽しみの時間。今回とった旅館は『黒田や』で、値段は13000円である。
私が旅をエンジョイする時に選ぶ、宿の基準は
1.バス・トイレ付:朝にシャワー浴びないと出かけたくない
2.和室:普段はベッドだから、畳で非日常を味わいたい
3.値段:自分が求めるクオリティにつり合っているか
ただ、今回黒田やを選んだ理由として上記はもちろん必須だが、地獄めぐりに適している場所であることと、何より湯けむり展望台に近いという事だ。
湯けむり展望台というのは、少しばかり小高い丘から、鉄輪(かんなわ)温泉一帯に立ち上る湯けむりを夜景と共に楽しめるという場所である。今回の本命だけあって、かなり前から楽しみにしていた。
しかし、行ってみると意外にも観光客は少なく、皆が5分程滞在したらすぐに帰ってしまっていた。恐らくだが、『肉眼で見るとそうでもなかった』のだろう。これは時期的なものもあるが、現地についた私が最初に思ったことでもある。ただ、カメラで撮るとバッチリ湯けむりも撮れて、肉眼で見るより20倍は綺麗だった。
今となっては、もうちょっとズームして上下の余白を無くせば良かったと思うが、カメラを始めて一ヶ月の私は大満足でニヤニヤしていた(と思う
宿に戻ってからは黒田やの外観を撮影
ちなみに右のカラーコーンの奥が職員用出入り口、正面にあるのが玄関で、左奥の道を進むと(恐らく)ゴミ捨ての物置?がある。
この写真を撮る時に、たまたま職員用出入り口からゴミ捨てに職員さんが出てきたのだが、気を使ってくださったのか、わざわざ写真に写らないように右側を通ってくれた。後からその事に気づいて、物凄く感動したことを覚えている。
駐車場には足湯もあって、ゆったりとした時間を過ごせる。また、7階にはラウンジもあったのでワインを一杯飲んでゆっくり過ごした。
本当に、久々の一人旅で童心に帰れた気分だった。