仕事の用事で二日間ほど大阪へ行くことになったのだが、初日は仕事が無かったので京都へ観光。新幹線で京都駅について、スーツケースをコインロッカーに入れて目的地へ向かう。
京都へは何度か来たことがあるが、主に清水寺ばかりに行っている。修学旅行では嵐山なんかにもいったが、金閣寺や嵐山はバスをつかう必要もあるためあまり行かない。
今回はカメラを始めてから初の京都なので、いつものごとく清水寺へ行く予定だった。
ただ、朝一で山口を出たため時間がかなりあった。そこで先に東福寺へ向かう事にした。
東福寺には思い出があり、一度誤って改札口を出てしまいウロウロ彷徨ったことがある。その当時の宿泊先は確かアーバンホテル京都だった気がする。何を間違えたらそうなるんだよ的な位置関係である
東福寺に着いて、記憶を懐かしむように歩きだす。風景は変わっていない。目的地で楽しむのが旅の醍醐味であるのなら、その道中も醍醐味を構成する一部である。良い思い出じゃないにしても、私にとってはそれはかけがえのない思い出なのだ。
思い出の中の自分を振り返り満足した私は、駅に戻って清水寺へ向かうべく京阪線に乗り込んだ。清水寺は、清水五条という駅から徒歩でいく。
JR奈良線:京都→東福寺now
京阪線:東福寺→七条→清水五条
電車に乗ってから、清水寺を思い出す。以前はアーバンホテル京都のある深草駅から、伏見稲荷駅にいって幾重にも鳥居が続く山道を上がった。でも、夏にいったものだから滝のように汗をかいてしまい、清水に行く電車の冷房で腹を下してしまった。おかげで清水寺は行きも帰りも顔が真っ青だった。
まぁ、今回は体調もいいし問題は無い。天気も最高で京都を撮るにも最高の日和だ。
そんな事をボーっと考えていると、次の行き先を告げる車内アナウンスが流れる
「次は伏見稲荷、伏見稲荷~~・・・」
へぁ(°Д°)!?
清水五条-七条-東福寺→鳥羽街道→伏見稲荷now
逆走してた。鳥羽街道聞いてなかったわ
全然予定になかった駅名を聞き、一瞬頭が真っ白になったが、とりあえず切符の値段を調べてみると奇跡的に清水五条-東福寺と東福寺-伏見稲荷の値段は一緒だった。以前の腹痛を思い出し葛藤はしたが、鳥居の入口で引き返せば汗もかかないし大丈夫だろうと考え、そのまま観光客の流れにのった。
神社は平日にも関わらず多くの外国人観光客で賑わっていた。以前来た時も外国人観光客が多く、むしろ日本人を見つける方が難しいレベルだった。
鳥居は、汗をかかないように入り口から少し上がった場所で撮影した。
撮影を終えて再び駅へ向かう。逆走するという失敗はあったが、旅においてはそれが楽しいと思える。こうやって誰にも謝る必要がない失敗があるなんて、素晴らしいことである。