須佐ホルンフェルス

白い砂岩と黒い泥岩の縞模様が続く須佐の畳岩
須佐ホルンフェルス
本当の名前は「畳岩」|山口県萩市(須佐)

道路標識や観光案内では「須佐ホルンフェルス」として知られていますが、 白と黒の縞模様が美しいこの岩壁の本来の名前は「畳岩」です。 畳岩は、国の名勝および天然記念物に指定された「須佐湾」を代表する景勝地の一つ。 ホルンフェルスとは、岩石がマグマの熱を受けて変化した接触変成岩のことです。 このページでは道路標識と照らし合わせやすいよう「須佐ホルンフェルス」の名称を掲げながら、 現地で見る畳岩の魅力を紹介します。

須佐ホルンフェルスについて

高さ約12mの畳岩は、約1,500万~1,650万年前、新生代・新第三紀・中新世にできた 「須佐層群」の地層です。白い部分は砂岩、黒い部分は泥岩(頁岩)で、 海底地滑りによって運ばれた砂と泥のうち、粒の大きな砂が先に、細かな泥が後から沈みました。 この現象が繰り返され、白と黒が交互に重なるタービダイトと呼ばれる地層ができました。

高山斑れい岩の熱による変成の度合いは畳岩付近では極めて弱く、 元の砂岩と泥岩の姿がよく残っています。典型的なホルンフェルスが見られるのは、 畳岩より北側に張り出した赤褐色の岩壁です。 名前だけ聞くと少しややこしいですが、その違いを見比べられるのも、この海岸の面白さです。

駐車場から畳岩までは徒歩約10~15分。道中にはむき出しの岩肌が続き、 足元には誰かが線を引いたような直線的な亀裂(節理)も見られます。 遠くから見るとティラミスのようで少し可愛らしい畳岩も、壁面の近くでは見上げるほど大きく、迫力満点です。

小さなお子さん連れの方や足腰に不安のある方は、途中のベンチ付近までの見学がおすすめです。 鉄製階段から先には大きな亀裂があり、真下が海につながっている箇所もあります。 岩場は波しぶきで濡れて滑りやすいため、サンダルやヒールは避け、歩きやすく滑りにくい靴でお越しください。 波が高い日は岩場へ下りず、波打ち際から十分な距離を取ってください。

ギャラリー

1. 見下ろす畳岩
遊歩道の上から見下ろす須佐の畳岩
壁面まで近づかなくても、遊歩道途中のベンチ付近から畳岩と海を眺められます。小さなお子さん連れの方や岩場が不安な方は、ここからの見学がおすすめです。
2. 周辺の景色
青い海と岩肌が広がる畳岩周辺の景色
梅雨明けから秋にかけては、青い海と空、白黒の畳岩が美しく映えます。周辺の土地へ立ち入らず、決められた遊歩道を歩きましょう。
3. 意外とデカい
壁面の下から見上げる高さ約12mの畳岩
遠目ではティラミスのようにも見えるけど、近づくと意外とデカい。白黒の模様が壁面の大きさをさらに際立たせ、迫力満点です。

アクセスと周辺マップ

国道191号を須佐地域へ進むと、「須佐ホルンフェルス」と書かれた大きな案内標識が見えます。 国道315号方面から向かう場合も、案内標識に従って海岸方面へ進んでください。 途中の分岐でも「須佐ホルンフェルス」の表示を目印に、基本的には道なりです。

終盤に「田万川方面通り抜けできません」と案内された右折路がありますが、そちらへ曲がらず直進します。 山あいを抜けて海が見えたら、そのまま進み、右側の「ペンション ホルンフェルス」を通過すると、 左側に「シーサイドステーションつわぶきの館」と無料駐車場があります。 道中には道幅の狭い区間があり、観光客の車も通るため、対向車に注意してください。

駐車場からでも畳岩を遠望でき、海と一緒に写真を撮れます。 岩場まで向かう場合は、道路向かいの遊歩道を下り、徒歩約10~15分。 往復と見学を合わせた滞在時間は30~45分程度が目安です。 写真撮影は岩壁に光が当たりやすい正午以降がおすすめですが、波が高い日は無理に近づかないでください。

  • :中国自動車道 美祢IC から約80分(目安)
  • :萩市街地 から約50分(目安)
  • 公共交通:JR須佐駅 → タクシーで約10分(目安)
  • 駐車場:つわぶきの館の無料駐車場を利用
  • 徒歩:駐車場から畳岩まで約10~15分(目安)
  • 滞在時間:往復・見学を含め約30~45分(目安)
  • おすすめ時期:5~10月頃(特に梅雨明け~秋)

※ 所要時間はあくまで目安です。天候や道路状況(冬季・強風時など)により変動します。