萩市江崎に残る、5世紀頃に造られたと考えられている古墳です。 県内でも発見例の少ない竪穴式石室を持つ古墳で、現在は田万川コミュニティセンター横へ移築され、その構造を間近で見ることができます。
須佐地古墳について
須佐地古墳は、萩市田万川地域にある5世紀頃の古墳です。 もともとはJR江崎駅から西へ約1.3km離れた丘陵上にあり、直径約15m、高さ約1.5mの円墳が築かれていました。
長年の雨水による浸食で崩壊の危険が生じたため、1971年(昭和46年)に発掘調査が行われました。 調査後、石室は現在の田万川コミュニティセンター横へ移築され、保存されています。
最大の特徴は、県内でも発見例が少ない竪穴式石室です。 大規模な古墳ではありませんが、約1500年前の墓の構造を現在でも間近に確認できる、田万川地域の貴重な史跡です。
詳細説明
県内でも珍しい竪穴式石室
須佐地古墳の特徴は、墳丘の中央に設けられた竪穴式石室です。 石室は長さ約3.5m、幅約0.5〜0.8m、深さ約0.7m。 側壁は河原石を積んだ上に割石を小口積みにして造られ、床には小さな礫が敷かれています。 石室の妻石には箱式石棺に見られるような手法が使われていることも特徴です。
崩壊の危機から移築された古墳
須佐地古墳は、もともと現在の場所にあった古墳ではありません。 JR山陰本線江崎駅の西方約1.3kmにある丘陵上に築かれていましたが、長年にわたる雨水の浸食によって墳丘が削られ、石室が崩壊する危険が高まっていました。 そのため1971年(昭和46年)7月に発掘調査が行われ、調査終了後に石室が現在地へ移築されました。
約1500年前の田万川地域を伝える史跡
須佐地古墳は5世紀頃に築かれたと推定されています。 現在見ることのできる姿は移築されたものですが、当時の石室構造を実際の石材とともに確認できる点が大きな特徴です。 1981年(昭和56年)6月15日には市指定史跡となり、現在は萩市が所有・保存しています。 規模だけを見れば小さな史跡ですが、古墳時代の田万川地域に人々の生活と社会が存在していたことを今に伝える貴重な遺構です。
アクセスと周辺マップ
須佐地古墳は、萩市江崎の田万川コミュニティセンター付近にあります。 古墳は発掘調査後に現在地へ移築されたもので、コミュニティセンター周辺で位置を確認してから向かうと分かりやすいです。
- 鉄道:JR山陰本線「江崎駅」から徒歩約15分
- 目印:田万川コミュニティセンター周辺
- 所在地:山口県萩市江崎338付近
- 駐車場:専用駐車場については現地で確認してください
※ 古墳は本来の築造場所から現在地へ移築されています。