きつねのお産(山陽小野田市)

本ページでは、山口県に伝わる昔話をもとに、AIイラストを用いた紙芝居として紹介しています。

文章は伝承を尊重して要約し、イラストはAIならではの表現(誇張を含む場合があります)を活かしています。

コマ1
※AIイラストです
むかし、高千帆(たかちほ)に評判の良いお医者さんがいました。ある春の夜ふけ、戸をたたく音がします。「となり村の与作ですが、女房が産気づいて苦しんでいます。すぐに来てください!」
コマ1 イラスト
コマ2
※AIイラストです
お医者さんは急いで支度をし、迎えのかごに乗り込みました。昼間の疲れもあり、ゆらゆら揺られるうちに、いつのまにか深い眠りに落ちてしまいました。
コマ2 イラスト
コマ3
※AIイラストです
「先生、着きましたぞ!」与作の声で目を覚ますと、そこは立派なお屋敷でした。部屋では三十歳くらいの女房が苦しみ、そばでは産婆さんが懸命に介抱しています。
コマ3 イラスト
コマ4
※AIイラストです
お医者さんは仕事にとりかかりましたが、ふと不思議に思いました。「となり村の産婆さんなら皆知っているはずだが、このおばあさんは見たことがないな……」。しかし、一刻を争うお産に、お医者さんは必死に手を尽くしました。
コマ4 イラスト
コマ5
※AIイラストです
やがて、元気な赤ちゃんの産声が響きます。お医者さんも与作も、ほっと胸をなでおろしました。その夜、お医者さんは勧められるまま夜食をいただき、ふかふかの新しい布団で深い眠りにつきました。
コマ5 イラスト
コマ6
※AIイラストです
翌朝、小鳥のさえずりで目を覚ますと、驚いたことに立派な屋敷も布団も消えていました。お医者さんは、山の尾根の「くぬぎの落ち葉」の上に寝かされていたのです。
コマ6 イラスト
コマ7
※AIイラストです
「ははあ、やはりきつねの仕業だったか。あの見慣れぬばあさんも仲間だったのだろう」。家族を救おうとしたきつねの健気な心に、お医者さんは温かい気持ちになり、山を下りました。
コマ7 イラスト
コマ8
※AIイラストです
それから一週間後、お医者さんの玄関に、南天の葉を添えた生きの良い「鯛(たい)」が置かれていました。誰が届けたのかはわかりませんでしたが、それはきっと、あの時のきつねからのお礼だったのでした。
コマ8 イラスト

感想

3コマ目、そりゃ籠に乗ったまま目の前まで直通だと「おい、おまえ、マジか」みたいな表情になるよね。きつねの健気さ溢れる物語ですが、お医者さん歩いて帰らせるくらいなら連れて帰ってあげて・・・

※本エピソードは、発行『小野田市史』内の「山口のむかし話」より、「きつねのお産」(著:内田 幸枝)に基づき、本サイトにて要約・構成したものです。