大照院は、萩藩主毛利家の菩提寺として整備された、臨済宗南禅寺派の寺院です。 境内には国指定重要文化財の本堂や書院などが残り、隣接する墓所には600数基もの石灯籠が整然と並びます。 萩藩の歴史と、静かで厳かな寺院の空気を感じられる場所です。
大照院について
霊椿山大照院は、萩藩2代藩主・毛利綱広が、亡父である初代藩主・毛利秀就の菩提所とするため、 承応3年(1654)から明暦2年(1656)にかけて再建した寺院です。
境内には本堂、庫裏、書院、鐘楼門、経蔵が残り、いずれも国の重要文化財に指定されています。 建物だけでなく庭園や池、苔むした石灯籠なども見どころで、萩の寺院らしい落ち着いた景観を楽しめます。
隣接する毛利家墓所には、初代藩主・毛利秀就のほか、2代から12代までの偶数代藩主と夫人、 毛利家一族、秀就に殉死した藩士などの墓があります。 墓前に並ぶ600数基の石灯籠は、大照院を代表する景観です。
倒木の影響により、毛利家墓所の見学範囲が制限されており、奥へ入ることができません。 また、工事のため書院などの周辺も見学できない場合があります。 規制状況は変わる可能性があるため、訪問前に最新情報をご確認ください。
詳細説明
毛利家の菩提寺として再建された寺院
大照院の前身となる寺院は荒廃していましたが、初代萩藩主・毛利秀就が亡くなった後、 その子である2代藩主・毛利綱広によって菩提所として整備されました。 秀就の法号にちなみ、寺の名も大照院と呼ばれるようになりました。
延享4年(1747)には火災によって伽藍の多くが焼失しましたが、 6代藩主・毛利宗広によって寛延3年(1750)に再建されました。 現在残る主要建物の多くは、この再建時に整えられたものです。
国の重要文化財に指定された建造物
境内に残る本堂、庫裏、書院、鐘楼門、経蔵は、国の重要文化財に指定されています。 歴代藩主の菩提寺にふさわしい堂々とした建物と、池や樹木を配した落ち着いた庭園が調和し、 城下町の中心部とは異なる静かな時間が流れています。
大照院には建物以外にも、国指定重要文化財の木造赤童子立像や、 山口県指定文化財の木造釈迦如来坐像など、貴重な寺宝が伝えられています。
600数基の石灯籠が並ぶ毛利家墓所
大照院に隣接する萩藩主毛利家墓所は、国の史跡に指定されています。 初代藩主・毛利秀就のほか、2代から12代までの偶数代藩主と夫人、 毛利家の一族、秀就に殉死した7人の藩士などが葬られています。
墓前には、毛利家の家臣たちが寄進した600数基の石灯籠が整然と並んでいます。 苔むした灯籠が奥へ向かって続く光景は厳かで、 毛利家と家臣との結びつきや、萩藩の長い歴史を感じさせます。
東光寺との関係
萩市内には、大照院と並ぶ毛利家の菩提寺として東光寺があります。 大照院には主に偶数代の藩主が、東光寺には主に奇数代の藩主が葬られており、 2つの寺院を訪れることで、萩藩主毛利家の墓所をより深く知ることができます。
藤や紅葉、万灯会
大照院では四季の景観も楽しめます。 5月上旬には境内の大フジが花を咲かせ、秋には書院や池の周辺を紅葉が彩ります。 歴史的な建物と花木が調和する季節は、境内が普段とは異なる華やかな雰囲気になります。
毎年8月13日に行われる「萩・万灯会」の迎え火では、 墓所や参道に並ぶ約600基の石灯籠にろうそくの火がともされます。 暗闇の中に灯籠の明かりが続く光景は幻想的で、萩の夏を代表する行事の一つです。
アクセスと周辺マップ
大照院はJR萩駅の北西側にあり、駅から徒歩でも訪れられます。 車の場合は境内付近に無料駐車場があり、一般車は約15台駐車できます。
- 住所:山口県萩市椿青海4132
- 車:中国自動車道 美祢東JCT・小郡萩道路 絵堂IC方面から約20分
- 徒歩:JR萩駅から約10分
- バス:萩循環まぁーるバス「大照院入口」下車、徒歩約1~3分
- 駐車場:無料駐車場あり・一般車約15台・大型バス可
※ 所要時間はあくまで目安です。道路状況や利用する経路によって変動します。