笠山山頂

桜が咲く笠山山頂園地
笠山(山頂噴火口・展望台)
“世界最小の火山”とも呼ばれる、標高112mの活火山|山口県萩市

日本海へ突き出した萩市の笠山は、阿武火山群に属する標高112mの小さな活火山です。 「世界最小の火山」とも呼ばれ、北長門海岸国定公園の一部に含まれています。 山頂では噴火口の中へ実際に下りることができ、展望台からは日本海に浮かぶ島々を一望できます。 春には山頂園地を桜が彩り、火山・海・花を一度に楽しめる場所です。

笠山について

笠山は、萩市・阿武町・山口市に分布する40あまりの火山体からなる「阿武火山群」の一つです。 約1万1,000年前に玄武岩質安山岩の溶岩台地が形成され、約8,800年前の噴火によって、その上にスコリア丘ができました。 現在、噴気活動は確認されていませんが、阿武火山群は気象庁が扱う活火山の一つです。 山の姿が、昔の女性がかぶった「市女笠(いちめがさ)」に似ていることから、笠山と呼ばれるようになったと伝えられています。

スコリアとは、噴火で飛び出したマグマが冷えてできた、気泡の多い黒っぽい岩の塊です。 同じように気泡を多く含み、白っぽいものは軽石と呼ばれます。 山頂に残る直径約30mの噴火口へは階段で下りることができ、赤褐色の火山岩を間近に観察できます。 一見すると洞窟のようですが、約8,800年前にここで噴火が起きたと考えると、大地の力を身近に感じられます。

噴火口のそばにある展望台からは、日本海と萩沖の島々を一望できます。 館内には笠山や阿武火山群、周辺の島々などを紹介する展示があり、休憩にも利用できます。 遠くまで見渡すなら、空気が澄みやすい秋から冬の晴れた日がおすすめです。 春は遠景が霞みやすいものの、山頂園地を囲む桜が見応え十分。散り始めには地面が花びらで覆われ、桜のじゅうたんのようになります。

夏は噴火口内の植物が生い茂り、火山岩の壁面や地形が見えにくくなります。 高温多湿で蚊も非常に多いため、噴火口をじっくり観察するなら夏以外が向いています。 このページでは、笠山山頂の噴火口とその付近を中心に紹介しています。笠山にはこのほかにも、明神池や風穴、笠山椿群生林などの観光名所があります。

景観

1. 笠山の噴火口内
階段で下りられる笠山山頂の噴火口内
噴火口の中へ下り、赤褐色の火山岩を間近に見られるのが魅力。ただし、夏は植物が生い茂って地形が見えにくく、蚊も非常に多いので注意!
2. 夕日
笠山山頂展望台から望む日本海の夕日
夕日によって島々のシルエットが浮かぶ。光の筋を船が横切る風景は、「今日も一日終わったなぁ」としみじみ思う瞬間である。
3. 実は桜の名所
桜が咲き誇る笠山山頂園地
想像していたよりも桜の木が多く、山頂園地を囲むように咲く姿は見応え十分。日本海と桜を一緒に撮るのもよさそう。

アクセスと周辺マップ

萩市街から笠山へ向かう道中では、萩の美しい海を眺めながらドライブを楽しめます。 国道191号の案内標識に従って笠山・明神池方面へ曲がり、県道294号を進みます。 左手の市営駐車場を通過すると、明神池、萩観光ホテル、柚子屋本店などが現れ、山頂へ向かう途中にも笠山周辺の雰囲気を楽しめます。

その先にある分岐では、左が「椿群生林」、右が「笠山山頂」です。標識に従って右へ進み、道なりに上ると山頂駐車場へ到着します。 笠山周辺は道幅がやや狭く、住宅地では地元の方の往来もあります。対向車や歩行者に注意し、ゆっくり走行してください。

駐車場から噴火口までは徒歩約2〜3分。トイレ右側の手すり付き階段を上ります。 階段を避けたい場合は、駐車場入口方向へ少し戻ったところにある柵付きの坂道から山頂園地へ向かえます。こちらは少し遠回りになります。 なお、噴火口の内部へ下りる部分には階段があります。

  • :国道191号 → 県道294号 →「笠山山頂」の標識に従って右へ
  • 駐車場:山頂付近にあり(無料・20〜30台程度の現地目安)
  • 駐車場から噴火口:徒歩約2〜3分

※ 山頂付近はカーブが多く、先が見えにくい場所があります。対向車に注意してください。
※ 風が強い日は、展望台でスマートフォンや帽子などを飛ばされないようご注意ください。