2019年1月 長崎旅行記①-雲仙リベンジ-

旅行記

2019年1月。年度末になって、予定以上に貯金ができたので急遽旅行を計画した。

行き先は長崎県を代表する火山、雲仙岳である。平成2年以降に起きたこの火山による災害は、TVでやたらと溶岩ドームが崩れるシーンをやっていたこともあり、かなり有名となった。

実はここへは一度観光に来ているのだが、その時は7月の暑さによるものか霞が強く全く見えなかった。手前にある眉山を見て

流石は雲仙(←違)。やっぱり貫禄がある(←節穴)』

と、その日に泊まるホテルに着くまで勘違いしていたことに気付かなかったくらいだ。

リベンジを、と考えている内に時間が経ってしまったが、カメラを始めたことで改めて行くことを決意。タイミング良く収入もあったため、サクッと旅行することにした。

出発は朝の3時。とにかく距離があり、雪の心配もあるので下道でゆっくりと進むことにした。出発は予定通りにいき、幸いにも雪は積もっていなかった。5時くらいに福岡に入って、このくそ早い時間にも関わらず徐々に車の量が増えてきたので疲労が出始める。本当は高速を使う予定は無かったのだが、八幡辺りで乗ることにした。

途中、SAで休憩と朝食・仮眠をとって運転を再開。長崎道へ入ってしばらくして、多久市近辺で猛吹雪に遭遇。雲仙は標高が高いので、これ以上に吹雪いているだろうと不安に思いながら進む。

長崎県に入って、諫早で降りて島原へと向かう。以前見た景色と変わらない道を懐かしむように走る。島原へ入り山の方を見ると、以前と同じように霞がかかっていた。嫌な予感はしたが、冷静に現実逃避という名の分析をしてみた。

地面がわずかに湿っていることから、雪か雨か霜があったのだろう。海から湿気が流れて来ているというより山の麓の方が霧が濃い感じがする。山から立ち上っている水蒸気は、おそらく日が照り始めた影響だろう。うん、きっとこの霞はとれる(白目)。

そう判断して車を進めて行くと、予想通り徐々に霞が晴れていった。そして、、、

間違いない、ヤツが雲仙岳だ

チラチラ除くのような山頂圧倒的な異質感を放つ山を横目に、島原をグルッと走って正面へと回る。

平成新山。一見してその異様な風貌から、過去に大災害が起こった事が容易に見てとれる。山頂にある溶岩ドームの名残は、今もなお崩れる可能性を有しており油断はならない。写真は土石流被災家屋保存公園から撮影したものである。

保存公園内では、噴火後に起きた二次災害である土石流で被災した家屋が、生々しい姿で保存されている。

けぇ
けぇ

迫力とかいうチンケな言葉じゃ言い表せない、『リアル』が見れる場所

一通り家屋を県がして、その後はとにかく平成新山を収めることに集中した。

しかし、近場を散策して色々歩き回るが、どうしても電線などが入ってくるため綺麗に全体が撮れない。以前行ったがまだすドームへも行くが運悪く日が陰ってしまい、2~3時間待っても一向に晴れない。ウロウロしながらどうにか撮影できたのがこれ。

少しモヤってる感じがするが、重々しさや荒々しさは何となく撮れた。

最大望遠で山頂を撮影。ゴツゴツしているのが溶岩ドームである。こうしてみると、本当にいつ崩れてもおかしくない状態だと怖くなる。

その後も熱心に写真を撮って、時間も良い感じになったので旅館へ向かった。